[31]新年のご挨拶 

平成27年12月25日

弁護士   藤 野  恵 介

新年明けましておめでとうございます。今年で弁護士登録から5年目になりました。今回は、恥ずかしながら、自分のことを書かせていただくことにしました。

1 弁護士登録まで

私は、司法試験合格までに約10年かかりました。そのため、同期の弁護士の中では年齢が上の方になります。受験勉強中は、親の援助に甘えながら、アルバイトをし、司法試験受験予備校に通っていました。将来が見えず、暗い日々でした。

2 弁護士登録後

当初は、給料制の法律事務所に勤務すべく就職活動を始めました。しかし、就職活動はうまくいきませんでした。結局、先輩弁護士のM先生に軒先を借り、独立採算で働くことになりました。軒先を提供してくださったM先生には感謝してもし足りません。

3 現在の状況

軒先を提供してくださったM弁護士が引退することになり、私が事務所を引き継ぎ経営者となりました。現在は、私と私の同期の女性弁護士と私の父親という3人の弁護士で事務所を経営しています。

4 今の気持ち

司法試験合格までに時間がかかったのは、私の能力不足が原因です。このことに劣等感を感じた時期もありました。しかし、弁護士として働き始めてすぐに、依頼者にとっては、弁護士が司法試験に合格した年齢よりも弁護士がどんな人柄なのかが重要であることがわかりました。

また、最初から独立採算で働き始めたのも、自分の思い描いていた働き方とは違いましたが、勤務弁護士もいつかは独立することを考えれば、近道だったようにも思います。勤務弁護士は上司の弁護士から振られた仕事をこなすだけですが、私の場合は、初めから私個人を見込んで依頼してくださった方のために主体的に仕事に取り組むことができました。

5 人とのご縁

こうして独立採算で働きながらも元気に5年目を迎えられているのは、人の縁に恵まれているからに他なりません。当コラムへの掲載の機会をいただけたのも、ご縁です。こうして皆様にご挨拶できるのもご縁です。このようなご縁に感謝しつつ、元気に働いていきます。

今年も宜しくお願いします。

 

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